いつか永遠の眠りにつく日まで

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「…そうか…。」



国王は、その頬に一筋涙を流した。



「…逝って、しまったか…。」



俺は、崩れ去る城を思い出し、唇を噛み締めた。

リーリアは、レオとデネブリス城と共に湖に沈んだ。



「…リーリアを城から救い出してくれたこと、感謝する。」

「けれど、行かせてしまいました。」

「それはリーリアの意志であって、お前たちの落ち度ではない。」



そう言われてハッとした。

ずっと疑問だった。リーリアが、なぜ1度城を出たのか。


(俺たちの落ち度に、しないためか…。)


俺はギュッと拳を握り締めた。



「…マーテル。」

「…はい。」

「これからが大変だぞ。」



その言葉に顔を上げると、国王は悲しみを滲ませた笑顔で言った。



「リーリアの最期の願い、聞き届けねばな。」

「え…?」

「私はあの子の願いを何も叶えてやれなんだ…。文句を言わないあの子に甘え、良かれと思ってだが城に閉じ込めて悲しい思いをさせ、ついには死なせてしまった…。せめて、遺言は聞き届けねばな。」



そう言われて、ハッとした。



__『…それから……ルチェルナ王国を、よろしくね。』


まさかと思い国王の顔を見上げると、そのまさかのようだった。