いつか永遠の眠りにつく日まで

「はぁ!」

「はっ。」



ギンと、剣同士がぶつかり合う音が響いた。


これは、命と命の取り合いなんだ。

レオ様はマーテルを殺すつもりで斬りかかっている。マーテルもあわよくばと考えているに違いない。


私は両手を握り合わせた。


(どちらも死なないで欲しいなんて、都合のいいこと…。)

私は何も出来ずにいた。下手に邪魔に入ればどちらかが死ぬかもしれない。



「なかなかやるな、王のくせに。」

「伊達に26年生きているわけじゃない。」

「そうかよっ…。」



つばぜり合いでマーテルがレオ様を振り払うと、レオ様は後退しながら少しよろけた。

その姿を見て、マーテルが少し眉をしかめた。



「あんた…。」



レオ様はふっと笑みを零した。



「……遠慮などしてくれるな。」

「……言われずとも。」



2人は再びぶ剣を振るい始めた。

私はその権幕に圧倒され、何も出来ない自分に歯がゆさを覚えていた。


2人の実力派ほぼ互角で、なかなか決着がつかなかった。


ルチェルナで副騎士団長を務めるマーテルと互角に渡り合うレオ様の実力に、目を見張った。

けれど不意に、レオ様が片膝をついた。