いつか永遠の眠りにつく日まで

「レオ。今、お前をここで倒す…!」

「止めてマーテル…!!」

「ほぅ…。殺すとは言わないんだな。」

「レオ様も、止めて下さい!」



私の制止も聞かず、マーテルを挑発するように笑うとレオ様はゆっくりと立ち上がった。

相変わらず、その顔色は悪い。



「殺すなと、国王の命令でな。」

「そんな甘いことを言って…、負けても知らんぞ。」



右手に持っていた剣を鞘から引き抜くと、鞘を放り投げた。

カランカランと、金属音が響く。



「…随分余裕じゃねぇか。」

「もう、失う物がないからな。」



そう言葉を交わしながら、構えの姿勢を取る。


私の言葉は、2人の耳には届かなかった。

2人の目は虎視眈々と、獲物を狙う目になっていた。



「止めて…!」

「リーリア!」



飛び出そうとすると、レオ様が振り返ることもなく私を制止する。



「……邪魔を、するな。」

「っ…。」



聞いたことのないような、恐ろしい声だった。

今、レオ様は極限の状態なのだ。緊張が切れてしまったら、それこそ命取りになるかもしれない。


私は黙ったまま、2人を見守ることしかできなかった。