いつか永遠の眠りにつく日まで

ただ、廊下から聞こえてくる人々の叫び声と、金属がぶつかり合う音を聞いていた。



「リーリア。こちらへ来い。」



レオ様の声に顔を上げ、玉座に座るレオ様の前へと歩み寄る。



「脇に、控えていろ。」

「…はい。」



私が脇に下がると、レオ様は鞘に収まったままの剣を右手に持ちじっと扉を睨みつけた。


乱暴に扉が開け放たれた。

その瞬間、先程まで遠くに聞こえていた人々の叫び声と、金属がぶつかり合う音が鮮明に聞こえてきた。



「レオ!!」



そう叫びながら最初に玉座の間へと入ってきたのは、マーテルだった。


血に塗れたマーテルは、剣についた血を振り払うとレオ様をキッと睨みつけた。

マーテルに続いて、兵が数名流れ込んで来る。



「手出しは無用だ。そこで足止めをしておけ。」

「はっ。」



マーテルはついてきた兵にそう命じると、1人玉座へと足を進めた。



「リーリア…。」

「マーテル…。」



私の無事を確認すると、ホッとしたように顔を綻ばせた。



「今、お前を助ける。」



そう言ってレオ様を睨みつけた。

その表情は、私がルチェルナを出た約1ヶ月前からは考えられない表情だった。