いつか永遠の眠りにつく日まで

レオ様は何かを思案するように黙りこくってしまった。


もうすぐ迎えがやってくるというのに、私の心はどんよりと重くなってしまった。

(あんなに帰りたいと望んでいたのに…。)


胸元のペンダントを、ギュッと握り締めた。



「…城の門を閉ざせ。すべてだ。」

「はい。」

「あれを使うときが来たようだ。」

「っ…。」



ジャスティアがギュッと唇を噛み締めた。

悔しさと悲しみを押し殺しているかのようだった。


私は初めて見るその表情に、どうしていいか分からなかった。



「…城の皆に伝えろ。すまない、と。」



__『すまない。』


一国の国王であるレオ様のこの言葉の重みは、誰が口にするよりずっと重く。

それはきっと、逃げることを許してやれないことに対しての言葉。



「…はい。」



ジャスティアは一礼すると、踵を返して玉座の間を後にした。

私がレオ様に向き直ると、レオ様も同様に私に向き直った。



「…私を攫わなければ、こうはならなかったのではないですか。」



もしかしたら、一時の感情で私を攫ってしまったのかもしれない。だとしたら、それを後悔しているんじゃないだろうか。


そう考えた私は、レオ様にそう言った。