なんで、こういう時だけ…

ちゃんと気付いて気に留めちゃうんだ、お前は……。

ーーピッピッピッピッ……

「うぅ、ひっく…っ、ひっく……ゆずきぃー…私のこと嫌いになっちゃった?っ、ずっといっしょにいたいよー…っ」

「なるわけねぇだろ……バカ。……大好きだってば」

「ほんとっ?」

ーーピッピッピッピッ……

「ほんと」

「へへっ…、よかっ​─────…」

ーースースー…

あ。寝た……。

「ふっ…」

いっぱい泣いちゃったもんな。

思わず零れた笑みと涙と、俺自身から湧き上がってくる澪奈への想い。全て大切に胸にしまいながら、俺は澪奈の唇にそっとキスして…、迫り来る機械音から逃げるように目を閉じた。


澪奈…



俺と一緒に死のう​。



いっぱい怖い思いさせてごめんな。





世界で1番愛してる​───────…




俺は……






泣きつかれるとコテン。って寝ちゃうとこが1番好きだよ。