【澪奈side】
目を開けたら、そこは病院だった。
左の方からはピッ、ピッ…ってなんかの機械音が聞こえてきてて、仰向けに寝かされた私の体は置物みたいにベッドに横たわっていた。
動きやすそうな薄くて軽い素材の入院着を着せられ、口元には酸素マスク、腕には点滴が装着されている。
あれ…でも、なんで…?
ボー、とする頭をフル回転させ、私は考えた。
ここにいる理由を。
なんで…?なんでだろう。
私…怪我でもしたのかな…?
えー…何も思い出せな────
その時、右手に違和感を覚え、ゆっくり視線を動かした。
誰か……いる。
私がいるベッドの真横の椅子に1人の男の人が腰掛けていた。
そして私の手を握っていた。
私の手よりもずっと大きくて、暖かくてなんか優しい手…。
彼はサラサラな黒髪が少しだけ目にかかるキリッ、とした顔立ちの人で頭を悩ませている、みたいな、なんだか複雑そうな顔をしていた。
……ちょっと、かっこいい。
目を開けたら、そこは病院だった。
左の方からはピッ、ピッ…ってなんかの機械音が聞こえてきてて、仰向けに寝かされた私の体は置物みたいにベッドに横たわっていた。
動きやすそうな薄くて軽い素材の入院着を着せられ、口元には酸素マスク、腕には点滴が装着されている。
あれ…でも、なんで…?
ボー、とする頭をフル回転させ、私は考えた。
ここにいる理由を。
なんで…?なんでだろう。
私…怪我でもしたのかな…?
えー…何も思い出せな────
その時、右手に違和感を覚え、ゆっくり視線を動かした。
誰か……いる。
私がいるベッドの真横の椅子に1人の男の人が腰掛けていた。
そして私の手を握っていた。
私の手よりもずっと大きくて、暖かくてなんか優しい手…。
彼はサラサラな黒髪が少しだけ目にかかるキリッ、とした顔立ちの人で頭を悩ませている、みたいな、なんだか複雑そうな顔をしていた。
……ちょっと、かっこいい。