忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 亜美は。

 その日も丈を待っていた。

 入口が開くたび。

 顔を上げた。

 違う。

 また開く。

 違う。

「…………」

 授業が始まる時間になった。

 丈は来なかった。

 スマートフォンを見る。

 返事もない。

「…………」

 昨日も。

 今日も。

 会えない。

 もう会わないと言われたのだから。

 当たり前なのかもしれない。

 それでも。

 胸の奥が落ち着かなかった。