忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

 講義が終わった。

 亜美は教室を出ながら、丈との画面を開いた。

 昨日から。

 何度見ても同じ。

 それでも指は勝手にそこへ戻ってしまう。

 メッセージを打つ。

『少しだけでも駄目ですか』

「…………」

 送れない。

 消した。

『電話でもいいです』

 また消す。

 何度も打って。

 何度も消した。

 やがて。

『先生』

 それだけを打つ。

 指が止まる。

「…………」

 送信した。

 すぐに後悔した。

 でも。

 取り消さなかった。