***
体育祭の後は打ち上げだ。
制服に着替え、ホテルのパーティー会場を貸し切って行われる。クラスごとに分かれて座るから、学年が違う東条とは話すタイミングがないと思う。
東条と一緒に組んでみて、改めて思ったことがある。
東条は見た目が変わっても、小さい頃から中身は変わらない。
昔の頃からずっと、兄弟みたいに接してくれている。俺は東条に対してこんなに冷たくしてるのに。
このままではなんかダメだな。でも今更、昔のように接するのには抵抗があり……。
制服の乱れとか、俺は気にしすぎなのかもしれないな……。
楽しみたいのに、少し気持ちがしんみりとした。
パーティーが終わる時間が来た。終わるとそそくさと会場を出ていきトイレへ。トイレから出ると、東条が目の前に現れた。
「直月、電話に出ろよ」
「えっ?」
そんなこと言われても、家に戻らないでそのまま来たから、スマホは家に置いてきてるし。
「まぁ、いいや! 俺らもふたりでプチ打ち上げ、今からやるぞ! こい!」
「はっ?」
わけが分からないまま手を引っ張られ、近くにあるファミレスに連れていかれた。
体育祭の後は打ち上げだ。
制服に着替え、ホテルのパーティー会場を貸し切って行われる。クラスごとに分かれて座るから、学年が違う東条とは話すタイミングがないと思う。
東条と一緒に組んでみて、改めて思ったことがある。
東条は見た目が変わっても、小さい頃から中身は変わらない。
昔の頃からずっと、兄弟みたいに接してくれている。俺は東条に対してこんなに冷たくしてるのに。
このままではなんかダメだな。でも今更、昔のように接するのには抵抗があり……。
制服の乱れとか、俺は気にしすぎなのかもしれないな……。
楽しみたいのに、少し気持ちがしんみりとした。
パーティーが終わる時間が来た。終わるとそそくさと会場を出ていきトイレへ。トイレから出ると、東条が目の前に現れた。
「直月、電話に出ろよ」
「えっ?」
そんなこと言われても、家に戻らないでそのまま来たから、スマホは家に置いてきてるし。
「まぁ、いいや! 俺らもふたりでプチ打ち上げ、今からやるぞ! こい!」
「はっ?」
わけが分からないまま手を引っ張られ、近くにあるファミレスに連れていかれた。



