「ありがとう」 「田崎、お前も一緒にケーキでお茶してろ。朝飯食ってないんだろ?」 「あ、はい」 「春日、あんまりこいつを問い詰めるな。聞きたいことは俺に聞け」 「……はい、はい。じゃあ、シェフお待ちしてますからよろしく」 「……ったく」 沢島課長は立ち上がるといつものエプロンを巻いてキッチンへ消えた。 私はどうしたらいいかわからず、とりあえずケーキを食べながら黙っていた。 「田崎さん」 「あ、はい」 「この間、聞かれたこと。今、話すよ」