「私の推測が正しければ、元カノさんへ会いに行ったんですよね?違います?」
「おい、田崎。お前、何を知っている?また、春日か?」
「そんなことはどうでもいいです。ちなみに春日課長は関係ありませんから。課長がゴミ箱に捨てたカードから推測しました。様子が変になった課長と私が課長ならどうするか考えると会いに行くんだろうなと思ったんです。違ってます?」
課長は頭を下げてしゃがみ込んだ。
「お前は、どうしてそう、変なところで勘が鋭くて……」
「正解ですね?私は課長がよりを戻すのかと思ってました。だから、ここを出て行く準備をしていたんです。今日仕事が終わったらアパートへ戻ろうかと……」
課長は急に真面目な顔をして頭を上げると私の前に来て、腕をすごい勢いで引っ張った。
「おい、いい加減にしろ。誰がよりを戻すって?推測でものを言うのはいい加減にしてくれ」
「じゃあ、何があっていて何が違っているんです?昨日、元カノさんに会ったのは正解なんでしょ?」



