「メアドはすでに交換済みだったし、そのくらいの仲良しだってことぐらい?お前のことで心配なことがあると、お前に直接聞かず、俺に聞いてくるくらい。そのくらいは親しいって感じかな」
「……春日、てめえ!」
「何怒ってんだよ。とにかくさ、同棲させるんなら、きちんと口説いてそういう関係になったほうがいいぞ。彼女、全然わかってないからな。逃げられる前にキチンとお前印でも付けておけよ」
確かにそれは言える。そろそろ印でも付けるか。
「ケーキも作れたし、もう安心だな。そうだ、これ。澄川から預かってきた。イチジクのパウンドケーキ、あいつが作ったらしいぞ。お前に食べて欲しいってさ」
ツインスターホテルのロゴの入ったカフェのバックを渡された。春日は俺の顔色を見て手を振りながら話した。
「ああ、心配すんな。俺も一本もらった」
「……そうかよ。春日、あいつの連絡先教えてくれ。連絡取ってたって言ったよな?」



