恋に気づいたら


スイーツ食べ放題の店はここから少し離れているし、知り合いとは会わないだろう。


「…んー」
もちろん私も食べている。

でも、館山さんがすごい勢いでパスタにケーキに…食べ進めている。

「…あ、がっつきすぎ?」

やってしまった、みたいな顔をしている。

「あ、違います。すごい食べるなと思って。私も食べてますよ?お気になさらず」

食べたいから来たの知ってるし。

そう話すと彼は、良かった、とはにかんで食べるのを再開した。

いちいち心臓に悪い。

ドキドキしてたのは最初だけで、食べていくうちに…美味しくて、夢中になってしまった。