恋に気づいたら


「…終わった」

今日は午前のみなので、お昼すぎに仕事が終わった。
ご飯何食べよう…とコンビニによる。

麺類もいいな…でもお肉食べたい…
むむむ、と悩みながらご飯たちを見つめる。

横に人の足が見えた。
私邪魔かな、とよける。

「あ」

あ?

声がした方に顔を向けると、よけた人と別に後ろの方から、手を上げている人がいる。

「あ、先程はどうも」

「佐々木さん、いまからお昼ですか?」

「館山さんもですか?」

「そうなんだよね。…」

どこ向いてるのかと思ったら、スイーツコーナー。

「甘いもの美味しいですよね」

「そうなんだよね。引かれることもあるけど、好きなものは好きだから。流石にお店とかは…入りづらいけど…」