きっと、君に怒られるだろうけれど


それから俺たちはポップコーンと飲み物を買って「なんで映画館のポップコーンってこんなに美味しいんだろうね」なんて4人で他愛もない会話をしながら1番スクリーンへと向かった。


劇場内に入ると、すでに人がまだらに座っていたけれど幸い、俺たちの座る席はまだ誰も座っていなかった。


誰かが先に座っていると、前を通る時に申し訳なくなるんだよな。
そんなことを考えながらチケットに表示されている“F10”の席を探して階段を上る。


美桜と隣同士で座れるだろうか。
男女で別れて座ったとしても、誰かは男女隣同士で座ることになる。

美桜と西神を隣同士にしてあげた方がいいんだろうか。

きっと、美桜の幸せを願うのであればそうするべきなのだろうけれど生憎、俺はそんなに優しいやつじゃないので何とかそれは阻止したい。


奥に女子たちが座って美桜が手前だったのを見てから俺は不自然にならないように西神より早く座席の間の通路に入った。

これで美桜の隣は死守できたはずだ。