きっと、君に怒られるだろうけれど



本当に写真が好きなんだろうなあ、と思いながら見ていると不意に彼もこちらに目を向け、バチッと視線が交わった。

あ、やばい。目が合っちゃった。
声掛けた方がいいのかな。

一応同じクラスなわけだし……と迷っていたから、その間に彼がこちらにずんずん近づいてきていることにわたしは気づいていなかった。


『あの!』

『へ!?』


頭上から声が降ってきて驚きのあまり変な声がでた。

そんなわたしをみて彼がくすり、と小さく笑う。


『同じクラスだよね?』

『あ、うん。そうだよ』


わたしのことなんて覚えてくれていたんだ。

別にわたしは彼と違ってクラスでも目立つ方じゃないから覚えてもらえていないと思っていた。


『俺、三春櫂。よろしくね』

『小芝美桜です……よ、よろしく』


噂には聞いていたけれど、こんなにもフランクな人なんだ。

誰にでも優しくて、明るくて、いつもお日様みたいな笑顔で笑っていると噂の三春くん。

正直、そんな聖人君主みたいな人が本当にいるのかと疑っていたけれど、彼はそう言われてもおかしくないくらいの人だと実際に話してみて思った。