「じゃあ……俺の恋も叶えてくれんの?」
頬杖をついて、コテンと首を傾げて柔らかく口元を綻ばせて少し物悲しげに微笑んだ。
きっと、杉藤さんと櫂は両想いだからわたしが何かしようとしなくても上手くいくよ。
「もちろん!任せなさい!」
「ほんとかよ」
もう一度、おとぎ話に出てくるプリンセスにはなれそうにないからわたしは魔法使いにでもなろう。
君の恋を叶える魔法使いに。
「ほんとだって」
全然信じていない様子の櫂にムッとした顔を向けると、くすりと小さく笑われた。
どうせ、ムキになっているって思われてるんだろうなあ。
「あ、そうだ。グループから連絡先追加していい?」
ふと、思い出したかのようにそう言った櫂。
今は授業中だからスマホは出せないけど、スマホが入っているであろう自分のポケットをポンポンと叩いている。



