きっと、君に怒られるだろうけれど



そう言葉にした声は自分でも情けなるほど震えていた。

どう返答が返ってくるのか、気になる。
だけど、それと同時にどうしようもない恐怖も感じてしまったのだ。

残酷な答えだったらどうしよう……と考えてしまうから。


『お前が半年後、三春櫂の代わりに死ぬ』

『え……?』


半年後……?

わたしは思わずゴクリと乾いた喉を鳴らした。

だって……半年後に自分が死ぬなんて考えられない。


『さあ、どうするんだ?別にわざわざお前が犠牲になる必要はない。最後に決めるのはお前だ』


ドクンドクンと心臓が大きく音を立てながら動いているのがはっきりと分かる。

半年後……この音が止まってしまうと思うと正直震えあがるほどに怖い。

それでも……わたしにはどうしても守りたいものがある。


『お願いです、櫂を助けてください……っ。彼は……わたしにとって世界で一番大事な人だからっ……』


両親を亡くしてからどこか埋まらない寂しさを抱えて毎日、特に変わったこともなくなんとなく過ぎていく日々。

そんな中で、君と出会い、恋に落ちてわたしの世界は変わった。
世界の美しさを知ったんだ。

わたしは幼い頃から、喉から手が出るほど何かを欲しいと思ったことはなかった。