まだ17歳の子供なのにきっとこの先出会う誰よりも輝いて見えてどうしようもないほど恋焦がれるのは君だけなのだと本気で思ってしまうのだ。
それなのにわたしの恋はもう一生叶うことはない。
だけど、後悔はしていない。
いや、違う。嘘だ。
たとえ自分が後悔したとしても、君を守れるのならよかった。
後悔してもいいと思えるくらいわたしの中で君が大切だった。
こんなに好きになっていつか傷つくくらいなら出会わなければよかったってみんなは言うけれど、わたしは不思議とそう思ったことはない。
だって、幸せだったから。
櫂に片想いしていた頃のわたしも、櫂の彼女だった頃のわたしも、毎日がすごく幸せで満ちていて、明日が、君に会える日が待ち遠しくてたまらなかったから。
「そこまで美桜に想われてる奴は幸せ者だな」
どこか寂しそうに力なく笑った。
その幸せ者が自分だなんてことは一ミリも思っていないんだろうな、と彼の浮かべる表情から感じ取れる。
「まあね。そういう櫂は最近どうなの?」



