きっと、君に怒られるだろうけれど



「わたしもそう思ってるよ。でもそれができないからあんな計画を立てたんだよ」


そう、わたしだってまた櫂と付き合えたらどれだけ幸せなのだろうと考えないわけがない。

だけど、できないから計画を立てて今だって西神のことが好きだと勘違いしている君への誤解もといていない。


「……ふーん。好きな人ってどんな人?」


納得していないと顔に書いてあるのにそれを飲み込んだ櫂。

次に投げかけられた質問もわたしにとっては何とも答えにくい質問だ。

どうしてそんなにわたしの好きな人が気になるのだろう。


「うーん。言葉で表すのは難しいけど、わたしの世界を照らしてくれる太陽みたいな人かな。どうしようもなく好きなんだよね」


一人ぼっちになって暗闇を彷徨っていたわたしを見つけてくれて、光のある方へ連れていくのではなく、わたしの手を引っ張って一緒に暗闇を歩き続け、その中で優しい愛情を注ぎ続けてくれる人。


“それは君だよ”


とたった一言いえたならどれだけよかったのだろう。