きっと、君に怒られるだろうけれど



やばい。また仲良くなってから櫂の口から英語が得意だなんて聞いたことがなかった。

それなのにあたかも知っていたかのように話してしまった。


「なんで俺が英語得意って知ってんの?」


不思議そうな顔を浮かべた櫂と目が合う。


「ゆ、佑香ちゃんに聞いたの!だから知ってた!」


何とか上手い嘘をついて誤魔化そうと頑張る。

どうか、騙されてくれますように。


「あ、佑香ね。俺が英語得意って意外だったろ」


ふむふむと納得したように頷きながら言った。


「確かに。おバカさんのイメージがあるから」


無事に騙されてくれたことにほっと胸をなでおろして微笑む。


君が何のために英語を頑張って勉強しているかわたしは知っているよ。

夢のためだ。

彼の夢は世界中を旅して様々な景色や人々を撮影することでそのためには英語やその地域の言葉をなるべく話せた方がいいということで彼は必死に夢に向かって努力している。


「英語だけは自信あるんだ。世界中を旅した時に役に立つかなって思ってさ。最近はフランス語やドイツ語もちょっと勉強してる」