きっと、君に怒られるだろうけれど



今、なんて……?


『友達としてじゃなくて恋人としてこの先もずっと美桜と一緒にいたい』

『……っ』

『って、思ってること美桜には秘密にしてた。俺はバカだけど美桜のこと幸せにしたい気持ちは絶対誰にも負けないから俺と付き合ってくれませんか?』


そう言い切ると、頭を下げてわたしの前に右手を差し出してきた。

今どき、手まで差し出して告白してくる人がいるんだと頭の片隅で余計なことを考えながらもドクンドクンと高鳴る鼓動が鼓膜を揺らす。

ずっとわたしの片想いだと思っていた。
実らない想いを抱えながら君の隣で過ごしていたんだ。

それがまさか両想いだったなんて。


嬉しくて幸せな気持ちで胸がいっぱいになり、それが涙に変わる。


『……わたしも櫂が好き、大好きだよ。よろしくお願いします』


涙を拭いながら、差し出された手を取ると、弾けたように彼が頭を上げた。

そして、涙で潤んだ瞳が柔らかく孤を描いた。


『まじで嬉しい。今、俺が世界で一番幸せだわ』

『ふふっ、わたしも』