きっと、君に怒られるだろうけれど



ちょうど配り終わったトランプを持ってさっそく同じ数字のカードがないか確認している。


そんな櫂をみてクスリと笑いながら自分の手札を確認して揃っているカードを机の上に出す。


わたしの手札にジョーカーがあるということは今きっと櫂はニヤニヤと嬉しさを隠しきれずに下唇を噛んでいるはずだ。


そう思いながら顔を上げると、予想通り下唇を噛んで喜びを堪えている。


『ふふ、ジョーカーが手元にないからって油断してたら引いちゃうよ』

『油断してねえよ!今日は負けねえぞ』


そう言いながらどちらから先に引くか決めるために『じゃんけんぽん!』とじゃんけんをした。

その結果、わたしが先に引くことになり、


『これにしよっと』


引いたカードはスペードの3で手札にあったダイヤの3と一緒に机の上に出した。


『よし、次は俺だな』