きっと、君に怒られるだろうけれど



なんで毎回ほぼ勝つことが分かっているのにわたしが櫂とトランプをしているかというと、好きな人の可愛いところがたくさん見れるからだ。

初めて話したあの日からわたしたちは急速に仲を深めていて、放課後にこうしてよく一緒にいることが多くなった。

そして、わたしは櫂に片想いをしている。


『負けた方は罰ゲームとして相手に秘密にしていることを白状するっていうことにしようぜ』


シャッフルしたトランプをそれぞれの前に交互に置いていく。


『うわ、櫂の秘密知れちゃうんだ』


わたしたちはトランプをするたびに罰ゲームを課すことにしていて、罰ゲームの内容は毎回変えている。

よくやる罰ゲームはアイスやジュースを奢るとか自分にできる最大限の変顔をするとかいう可愛いものばかり。

まあ、そのほとんどの罰ゲームは櫂が実行しているけど。


『なんでもう俺が負けること確定なんだよ!』

『だって、櫂弱いじゃん』

『うるせえ。ほら、勝負だ、勝負』