きっと、君に怒られるだろうけれど



「楽しかったね!櫂はめちゃくちゃ泣いてたけど」

「おいー、そればっかり言ってくるなよー」


クスクスと肩を揺らして笑う美桜。

そんな彼女にまたしても胸がトクンと甘い音を奏でる。


「そういうところに女の子はギャップを感じてキュンってするかもしれないよ」

「美桜も?」

「さあ?どうでしょう?」


答えは濁したまま、意味ありげに含み笑いをする。


「教えてくれてもいいじゃん」

「やだねー」

「なんでだよ。ケチ」


その回答次第では俺にも可能性があるかもしれない。
すると、美桜は顎に手を置いて少し考え込んでから何か思いついたようにハッと顔を上げた。


「櫂が今まで撮った写真、見せてくれたら教えてあげる」


名案だとでも言いたげに得意げに笑う。

俺からしてみれば、ただ恥ずかしいだけで全然名案ではないのだけど。


「恥ずかしいわ」


一応、カメラのデータはスマホにも移してあるから今見せようと思えば見せられるけれど、やっぱり少し恥ずかしい。