五年の想いを抱えて

「あのさ慎也」

「ん?」

晴葵が無言で私たちのほうに視線を向ける。

「あー美波ーえっと」

美波がピンと来たように私の腕を引っ張った。

「あ!玲、今日先輩来るからヘアアレンジして!お願い私の席来て!」

私は急に美波に連れられてその場を離れた。



「慎也、玲をよろしくね」

急に言われた言葉に俺は混乱した。

「え、ちょっと待ってなんで」

「それは言えない」

「お前、いなくなんの」

「そうだね」