「俺は高2の春にこの世界に来た。多分、制限時間は1年だったんだ」 「晴葵はその目的を達成できたの?」 私は遠慮がちに聞いた。 「たぶんね」 「そっか、よかった」 晴葵が話そうとしない目的は気になるが、きっとそれを言わないのも晴葵の優しさなんだと信じる。 「ごめんね」 泣きそうな顔で晴葵が言った。 私には謝罪の意味が分からなかった。