五年の想いを抱えて

「あ、よろしくね、えっと北見くん」

「うん」

私が挨拶すると北見くんは少し微笑んだ。



ホームルームが終わるとたちまち北見くんの席に人が集まった。

そして、予想通りの質問攻め。

私は美波のほうに寄ってその様子を眺めていた。

「すごいねえ」

「だね、かっこいいもんね」

「あれ、美波はあっちに入んなくていいの?」

「私はただ顔面を拝めればいいの」

「ふうん」