五年の想いを抱えて

「大丈夫?」

廊下の角まで来たところで晴葵は止まった。

「うん、大丈夫」

「よかったー間に合ったぁー」

「ありがと、来てくれて」

晴葵は満面の笑みで私を見た。

私の胸がきゅうっとなる。

さっきまで先輩のことで困ってたはずなのに気が付いたら晴葵のことでいっぱいだ。

「…玲?聞いてる?」

気が付いたら晴葵に怪訝そうな顔で見られていた。

「あっごめん、なんだっけ?」

「夏休みさ、一緒に花火いかない?ほらあれ」