高橋さん……息が出来ない。
「もう、いい。 もう、それ以上言わなくていいから」
その言葉を聞いた瞬間、張っていた気持ちと肩の力が抜けて涙が溢れ出し、高橋さんの胸で声を押し殺しながら泣いていた。
どのくらい、時間が経ったのだろう。
高橋さんの声に、我に返った。
「男は、時として本能で行動することがあるんだよな」
エッ……。
「俺も含めてだが、そういう性分なんだと思う時がある。 まして10代だと、特にそうなりがちなのかもしれない。 相手の気持ちより、自分の欲求が勝る。 相手を悪く言いたくはないが、きっとそんな風に行動していたんじゃないのか?」
「高橋さん……」
やっぱり、そうだったんだ。
あの人は、私にそれを望んでいた。
それだけだったとは思いたくないけれど、結果的にそうだったんだと思う。
あれから、恐くて恋が出来なくなった。
人を好きになることが、怖かった。
正確には、恋が出来なくなったというよりも、男の人が恐かったのかもしれない。
高橋さんに、出逢うまでは……。
「でも、お前が大学に行かずに短大を出たから良かったよな」
「えっ?」
何で?
それは、良かったことなの?
「お前が短大を卒業して、うちの会社に入った。 だから、こうして今が在る。 ある意味、その相手に感謝だな」
感謝って……。
そんな前向きに考えられるなんて、やっぱり出来る人は違う。 もし、私が高橋さんの立場だったら、そんな風には考えられなかったはず。
何か、懐が深いというか、大きな岩みたい。
ドーン! と、構えていてくれるからこそ、安心出来る。
「だから、後ろは振り返らなくていい。 今は、俺が居る。 そうだろ?」
高橋さん……。
こんな風に言って貰えて、嬉しい気持ちでいっぱいなはずなのに、何故か戸惑ってしまう。
こんな素敵な人が彼氏だなんて、誰が信じるだろう。
今日だって街を歩いていても、あんな酷い言われようだった。
でも、高橋さんを信じて待っていて良かった。
「もう、いい。 もう、それ以上言わなくていいから」
その言葉を聞いた瞬間、張っていた気持ちと肩の力が抜けて涙が溢れ出し、高橋さんの胸で声を押し殺しながら泣いていた。
どのくらい、時間が経ったのだろう。
高橋さんの声に、我に返った。
「男は、時として本能で行動することがあるんだよな」
エッ……。
「俺も含めてだが、そういう性分なんだと思う時がある。 まして10代だと、特にそうなりがちなのかもしれない。 相手の気持ちより、自分の欲求が勝る。 相手を悪く言いたくはないが、きっとそんな風に行動していたんじゃないのか?」
「高橋さん……」
やっぱり、そうだったんだ。
あの人は、私にそれを望んでいた。
それだけだったとは思いたくないけれど、結果的にそうだったんだと思う。
あれから、恐くて恋が出来なくなった。
人を好きになることが、怖かった。
正確には、恋が出来なくなったというよりも、男の人が恐かったのかもしれない。
高橋さんに、出逢うまでは……。
「でも、お前が大学に行かずに短大を出たから良かったよな」
「えっ?」
何で?
それは、良かったことなの?
「お前が短大を卒業して、うちの会社に入った。 だから、こうして今が在る。 ある意味、その相手に感謝だな」
感謝って……。
そんな前向きに考えられるなんて、やっぱり出来る人は違う。 もし、私が高橋さんの立場だったら、そんな風には考えられなかったはず。
何か、懐が深いというか、大きな岩みたい。
ドーン! と、構えていてくれるからこそ、安心出来る。
「だから、後ろは振り返らなくていい。 今は、俺が居る。 そうだろ?」
高橋さん……。
こんな風に言って貰えて、嬉しい気持ちでいっぱいなはずなのに、何故か戸惑ってしまう。
こんな素敵な人が彼氏だなんて、誰が信じるだろう。
今日だって街を歩いていても、あんな酷い言われようだった。
でも、高橋さんを信じて待っていて良かった。


