恐らく私が話さなくても、高橋さんは何も言わないと思う。 でも、ここまで受け止めてもらっていればこそ、やはり話さなければいけないと思った。
「高橋さん。 私……」
すると、高橋さんが少しだけ離れて視線を合わせた。
「無理に言わなくていい。 俺は、そんなお前も全部含めて受け止めているつもりだ」
そうじゃないの。 高橋さん……。
何度も、首を横に振る。
そうじゃないと、意思表示をしていた。
そんな私を見たからか、高橋さんが大きく深呼吸をしながら右手で私の髪にそっと触れた。
「分かった。 ゆっくりで、いいからな」
そんな高橋さんの言葉に、目を閉じて頷いた。
「私、中学1年の時から、ずっと同級生に好きな人がいて……。 それで、大学まである付属の学校だったから6年間同じ学校だったんですが、1度も同じクラスになったことがなかったんです。 でも、高校3年の時に初めて同じクラスになって、それで修学旅行の時にも同じ班に偶然なれて、それから親しくなって……。 その人と、おつきあいするようになったんです。 偶然にも、その人と誕生日も近くて……3日、私の方が早くて……。 それで、私の誕生日にあの人が持っていたCDを……あの仁さんのオルゴールの曲が入ったCDをずっと私が欲しがっていたので、そのCDを誕生日プレゼントにくれて……」
そこまで言ってまた涙が溢れ、声が途切れ途切れになってしまった。
それでも高橋さんは、黙って待っていてくれていた。
「でも……凄く嬉しくて喜んでいたら、言われたんです。 俺も、大事なCDをお前にあげたんだから、自分の誕生日には私をって……。 でも、それは無理だからと言ったら、いろいろ言われて……それで……その人の誕生日に、買ってあったプレゼントとCDを返そうと思って前から待ち合わせしていた約束の場所に行ったんですけれど……。 何時間待っても来なくて……それで、その人の家に行ってみたら……。 もう、違うクラスの女の子と一緒に居て、目の前でそのCDを足で踏みつけられてケースが粉々になって……ヒクッ……彼氏を拒む彼女なんて……ヒック……ヒクッ……要らないって。 私、本当は大学に行きたかったんですが、その人が居るから……なるべく会いたくなくて。 だから短大を志望して行ったんですが、でもたまに校内で会っちゃったりすると苦しくて……その時から私……ヒクッ……」
それまで、ジッと目を合わせたまま聞いてくれていた高橋さんが、強く私を抱きしめた。
く、苦しい。
「高橋さん。 私……」
すると、高橋さんが少しだけ離れて視線を合わせた。
「無理に言わなくていい。 俺は、そんなお前も全部含めて受け止めているつもりだ」
そうじゃないの。 高橋さん……。
何度も、首を横に振る。
そうじゃないと、意思表示をしていた。
そんな私を見たからか、高橋さんが大きく深呼吸をしながら右手で私の髪にそっと触れた。
「分かった。 ゆっくりで、いいからな」
そんな高橋さんの言葉に、目を閉じて頷いた。
「私、中学1年の時から、ずっと同級生に好きな人がいて……。 それで、大学まである付属の学校だったから6年間同じ学校だったんですが、1度も同じクラスになったことがなかったんです。 でも、高校3年の時に初めて同じクラスになって、それで修学旅行の時にも同じ班に偶然なれて、それから親しくなって……。 その人と、おつきあいするようになったんです。 偶然にも、その人と誕生日も近くて……3日、私の方が早くて……。 それで、私の誕生日にあの人が持っていたCDを……あの仁さんのオルゴールの曲が入ったCDをずっと私が欲しがっていたので、そのCDを誕生日プレゼントにくれて……」
そこまで言ってまた涙が溢れ、声が途切れ途切れになってしまった。
それでも高橋さんは、黙って待っていてくれていた。
「でも……凄く嬉しくて喜んでいたら、言われたんです。 俺も、大事なCDをお前にあげたんだから、自分の誕生日には私をって……。 でも、それは無理だからと言ったら、いろいろ言われて……それで……その人の誕生日に、買ってあったプレゼントとCDを返そうと思って前から待ち合わせしていた約束の場所に行ったんですけれど……。 何時間待っても来なくて……それで、その人の家に行ってみたら……。 もう、違うクラスの女の子と一緒に居て、目の前でそのCDを足で踏みつけられてケースが粉々になって……ヒクッ……彼氏を拒む彼女なんて……ヒック……ヒクッ……要らないって。 私、本当は大学に行きたかったんですが、その人が居るから……なるべく会いたくなくて。 だから短大を志望して行ったんですが、でもたまに校内で会っちゃったりすると苦しくて……その時から私……ヒクッ……」
それまで、ジッと目を合わせたまま聞いてくれていた高橋さんが、強く私を抱きしめた。
く、苦しい。


