トイレのドアの鍵を閉めた途端、耳を塞いでその場にしゃがみ込んだ。
『これ、お前にやるよ』
『嬉しい! ありがとう』
オルゴールの音色の奥底から蘇って聞こえてきた、遠い昔の記憶。
口の中が苦いような、変な味がする。
あの人に貰ったCDの曲と、同じだった。
トイレの中で暫く気持ちを落ち着かせてからリビングに戻ると、仁さんが座っている椅子の後ろに高橋さんと明良さんが立って、さっきからやっているウォーターボールの輪投げ入れを観戦しながら、 「次は、俺」 と、順番を争うようにしてエキサイトしていた。
良かった。
気づかれなかったみたいだ
ホッと胸を撫で下ろしながら、仁さんの後に立ったまま輪投げに挑戦している明良さんが体ごと斜めになっているのを見て、高橋さんと仁さんが大笑いしているので、つられて思わず笑ってしまった。
「明良。 気持ちは分かるけど、端から見たらかなり変だぞ」
「ちょっと黙ってて。 今、入りそう……あっ、惜しい!」
「次、俺」
「もう1回、やらせろよ」
「駄目だ。 交代だろ」
喜んでもらえないんじゃないかと心配だったけれど、みんなが楽しんでくれてウォーターボールにして良かった。
『これ、お前にやるよ』
『嬉しい! ありがとう』
オルゴールの音色の奥底から蘇って聞こえてきた、遠い昔の記憶。
口の中が苦いような、変な味がする。
あの人に貰ったCDの曲と、同じだった。
トイレの中で暫く気持ちを落ち着かせてからリビングに戻ると、仁さんが座っている椅子の後ろに高橋さんと明良さんが立って、さっきからやっているウォーターボールの輪投げ入れを観戦しながら、 「次は、俺」 と、順番を争うようにしてエキサイトしていた。
良かった。
気づかれなかったみたいだ
ホッと胸を撫で下ろしながら、仁さんの後に立ったまま輪投げに挑戦している明良さんが体ごと斜めになっているのを見て、高橋さんと仁さんが大笑いしているので、つられて思わず笑ってしまった。
「明良。 気持ちは分かるけど、端から見たらかなり変だぞ」
「ちょっと黙ってて。 今、入りそう……あっ、惜しい!」
「次、俺」
「もう1回、やらせろよ」
「駄目だ。 交代だろ」
喜んでもらえないんじゃないかと心配だったけれど、みんなが楽しんでくれてウォーターボールにして良かった。


