膝は出血も止まって絆創膏だけで済んでいるが、あちらこちらに知らぬ間に青あざが出来ていた。 傷口も勿論だが、その時打った肘や腕、あらゆるところが痛い。
元々、スカートは殆ど履かないので、脱ぎ履きがしやすいARIKIパンツは膝も隠せるし、こういう時も本当に役に立つ。自分から言わなければ、きっと膝のことは分からない。
事務所に着いて会計の席に向かうと、中原さんが私を待っていたみたいでこちらを見ていた。
その後ろに、高橋さんの姿を捜す。
エッ……。
高橋さんが……居ない。
コピーを取りに行っているのか、姿は見えなくて席は空いていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「ちょっと、大事な話があるから。 聞いてくれる?」
「えっ? あっ……はい」
何時になく、中原さんが真剣な顔でこちらを見ている。
「掛けて」
中原さんの席の直ぐ脇に椅子がもう用意されていて、そこに座るよう中原さんが合図した。
「はい」
何?
中原さん。 どうしたの?
何か資料のようなものを、机の上に出している。
「高橋さんのことだけど……」
高橋さんと言われただけで、ズキン! と、胸が痛んだのと同時に、何か生温い風が背筋を掠めた気がした。
気分が悪い。
聞いてはいけないことを、中原さんがこれから話そうとしている感じがしてならない。 握っている両手の拳に、変な汗をかいていた。
「高橋さん。 今週いっぱい休みで、場合によっては延びるかもしれないそうだから」
中原さんは、私の目をジッと見ながらそう告げた。
今週いっぱい休みって……。
「な、何故ですか? どうして……どういうことですか? 中原さん」
思わず、椅子から立ち上がっていた。
「矢島さん。 落ち着いて!」
中原さんも立ち上がり、私の両肩を無理矢理押して椅子に座らせた。
元々、スカートは殆ど履かないので、脱ぎ履きがしやすいARIKIパンツは膝も隠せるし、こういう時も本当に役に立つ。自分から言わなければ、きっと膝のことは分からない。
事務所に着いて会計の席に向かうと、中原さんが私を待っていたみたいでこちらを見ていた。
その後ろに、高橋さんの姿を捜す。
エッ……。
高橋さんが……居ない。
コピーを取りに行っているのか、姿は見えなくて席は空いていた。
「おはよう」
「おはようございます」
「ちょっと、大事な話があるから。 聞いてくれる?」
「えっ? あっ……はい」
何時になく、中原さんが真剣な顔でこちらを見ている。
「掛けて」
中原さんの席の直ぐ脇に椅子がもう用意されていて、そこに座るよう中原さんが合図した。
「はい」
何?
中原さん。 どうしたの?
何か資料のようなものを、机の上に出している。
「高橋さんのことだけど……」
高橋さんと言われただけで、ズキン! と、胸が痛んだのと同時に、何か生温い風が背筋を掠めた気がした。
気分が悪い。
聞いてはいけないことを、中原さんがこれから話そうとしている感じがしてならない。 握っている両手の拳に、変な汗をかいていた。
「高橋さん。 今週いっぱい休みで、場合によっては延びるかもしれないそうだから」
中原さんは、私の目をジッと見ながらそう告げた。
今週いっぱい休みって……。
「な、何故ですか? どうして……どういうことですか? 中原さん」
思わず、椅子から立ち上がっていた。
「矢島さん。 落ち着いて!」
中原さんも立ち上がり、私の両肩を無理矢理押して椅子に座らせた。


