聞き返したかった……本当は、話の続きを聞きたかった。 でも、高橋さんはミサさんとは、18の時に知り合ったと話してくれて……それだけでも、良しとしなければいけない。 そう、何度もさっきから自分に言い聞かせている。 思いの丈を一方的にぶつけてしまいそうで、敢えて素直にお風呂に入ろうと思ったのも、興味本位にその先を聞きたくて高橋さんを急かせて闇雲に聞いたとしても、きちんと話してもらえないような気がしたから。
だとしたら、また高橋さんから話してくれるのを待とう。
それが何時になるのかは、分からないけれど……。
その晩 高橋さんは私を抱いた
けれど、いつもの高橋さんとは少し違っていた。
足の先から頭のてっぺんまで、まるで私の体を確かめるように、ひとつひとつ愛を刻み込んでいった。
そんな高橋さんは初めてで、しかも何時になく激しく、それは朝までずっと続いた。
ミサさんに遭遇してしまい、突然のことで顔こそ見えなかったけれど、今でもあの時のこと思い出しただけでも胸が苦しくなる。
でも……高橋さんから聞けた、あの言葉。
「お前を失いたくなかった」
ひゃあ。
耳元で高橋さんのあの時の声が蘇ってきて、考えただけでもドキドキしてしまう。
だが、出社した月曜日の朝、事務所の会計の席に高橋さんの姿はなかった。
あれ?
何で、高橋さん……居ないの?
まさか、こんな朝早くからもう会議とか?
よほど、不思議そうな顔をしていたのだろう。 首を傾げながら会計の席の一角に近づくと、中原さんから先に声を掛けてきた。
「おはよう。 高橋さん。 少し遅れるって」
「えっ? あっ……おはようございます。 そ、そうなんですか? 何処かに立ち寄りなんですか?」
コートもまだ着たまま、中原さんに尋ねた。
「病院に寄ってから来るって言ってた。 風邪でも、ひいたのかな?」
病院……。
だとしたら、また高橋さんから話してくれるのを待とう。
それが何時になるのかは、分からないけれど……。
その晩 高橋さんは私を抱いた
けれど、いつもの高橋さんとは少し違っていた。
足の先から頭のてっぺんまで、まるで私の体を確かめるように、ひとつひとつ愛を刻み込んでいった。
そんな高橋さんは初めてで、しかも何時になく激しく、それは朝までずっと続いた。
ミサさんに遭遇してしまい、突然のことで顔こそ見えなかったけれど、今でもあの時のこと思い出しただけでも胸が苦しくなる。
でも……高橋さんから聞けた、あの言葉。
「お前を失いたくなかった」
ひゃあ。
耳元で高橋さんのあの時の声が蘇ってきて、考えただけでもドキドキしてしまう。
だが、出社した月曜日の朝、事務所の会計の席に高橋さんの姿はなかった。
あれ?
何で、高橋さん……居ないの?
まさか、こんな朝早くからもう会議とか?
よほど、不思議そうな顔をしていたのだろう。 首を傾げながら会計の席の一角に近づくと、中原さんから先に声を掛けてきた。
「おはよう。 高橋さん。 少し遅れるって」
「えっ? あっ……おはようございます。 そ、そうなんですか? 何処かに立ち寄りなんですか?」
コートもまだ着たまま、中原さんに尋ねた。
「病院に寄ってから来るって言ってた。 風邪でも、ひいたのかな?」
病院……。


