いつも言われっぱなしでは悔しいから、先ほどのお返しをしてみた。
「はぁ……あそこで、ケーキをお前に任せた俺が馬鹿だった……」
ブツブツ言いながら、出来上がっていたのに気づかなかった私に代わって、高橋さんがコーヒーメーカーからガラスジャグを取ってきてカップに注いでくれた。
「さあ、 ロウソクを立てましょうねぇ」
チラッと高橋さんの顔を見ると、うんざりと言った顔をしていたが、構わずローソクを立て始めた。
やっぱり、ちょっと恥ずかしいのかな? 何たって、ケーキにネーミングしてもらった文字。
それは……。
『 Happy Birthday TAKAちゃん 』 だったのである。
「ローソク、吹き消して下さいね」
高橋さんにライターを借りようとして拒まれたので、咄嗟に思い出したキッチンのカウンターの上に置いてあったはずのライターを持ってきて、それで火を点けた。
「使っていいとは、言ってないぞ」
「あっ。 お借りしますね」
でも、その言い方は笑っていたので、きっと大丈夫。
電気を消さなきゃ……。
電気を消してローソクの灯りだけになり、暗くて恐いから小走りでテーブルへと戻る。
「高橋さん。 お誕生日、おめでとうございまーす」
高橋さんが、フッと一息でローソクの火を消すと部屋の中が真っ暗になってしまい、テレビの下のDVDのデジタル時計の表示だけが青々と光っている。
早く、電気を点けに行かないと……恐る恐る立ち上がって、勇気を出してスイッチの場所まで向かおうとしたが、何かに躓いてしまった。
「うわっ」
前のめりになって転びそうになったところを、高橋さんが後ろから腕を引っ張った。
「はぁ……あそこで、ケーキをお前に任せた俺が馬鹿だった……」
ブツブツ言いながら、出来上がっていたのに気づかなかった私に代わって、高橋さんがコーヒーメーカーからガラスジャグを取ってきてカップに注いでくれた。
「さあ、 ロウソクを立てましょうねぇ」
チラッと高橋さんの顔を見ると、うんざりと言った顔をしていたが、構わずローソクを立て始めた。
やっぱり、ちょっと恥ずかしいのかな? 何たって、ケーキにネーミングしてもらった文字。
それは……。
『 Happy Birthday TAKAちゃん 』 だったのである。
「ローソク、吹き消して下さいね」
高橋さんにライターを借りようとして拒まれたので、咄嗟に思い出したキッチンのカウンターの上に置いてあったはずのライターを持ってきて、それで火を点けた。
「使っていいとは、言ってないぞ」
「あっ。 お借りしますね」
でも、その言い方は笑っていたので、きっと大丈夫。
電気を消さなきゃ……。
電気を消してローソクの灯りだけになり、暗くて恐いから小走りでテーブルへと戻る。
「高橋さん。 お誕生日、おめでとうございまーす」
高橋さんが、フッと一息でローソクの火を消すと部屋の中が真っ暗になってしまい、テレビの下のDVDのデジタル時計の表示だけが青々と光っている。
早く、電気を点けに行かないと……恐る恐る立ち上がって、勇気を出してスイッチの場所まで向かおうとしたが、何かに躓いてしまった。
「うわっ」
前のめりになって転びそうになったところを、高橋さんが後ろから腕を引っ張った。


