お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「まだ調子悪いのか?」

「平気! すっごい元気‼」

「そ、そうかよ……」


そんな会話をしつつ交番に入ると、あのお巡りさんは――いなかった。

代わりに。

メガネをかけて頭をカチッとワックスで固めた、いかにも「警察官の鏡」みたいな人がいる。

背筋はシャキンと伸びて、ボールペンの持ち方さえもキレイだ。


このお巡りさんとは初対面だ。

あのお巡りさんと会えなくて残念に思いながらも、勇気を持って話し掛ける。


「あ、あの……」


すると、切れ長の瞳が、メガネの奥から私たちを見た。

そして――