お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する



――俺も、交番に用事があるんだ


「勇運くんの用事って、何だろう……」


ムムムと眉間に皺を寄せる。そんな私を見て勇運くんは、「フッ」と。イケメンスマイルを返すのだった。





学校を出て、しばらく歩く。

すると、交番が見えて来た。


まだ外が明るいから、交番についてる赤いランプは目立たない。

だけど、これから日が落ちてくると――あの「赤」は、存在感を増すんだろうな。誰かにとっての、希望の光みたいに。

あの日私が、そうだったみたいに。


「……じゃなくて。違うちがう」


暗い事は考えない!
クヨクヨしちゃダメだぞ、私!


フンッと鼻息を荒くした私を見て、隣にいる勇運くんが首をひねる。