お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「でも、お母さんは忙しいし。私が一人で出来るなら、それに越したことはないよね。不安だけど、がんばろう!」


その時だった。


「何が”不安”だって?」

「あ、勇運くん」


教室の後ろから歩いてきた勇運くんが、声を掛けてくれる。「今日はありがとうね」とお礼を言った後、交番に行く旨を話した。

すると……


「俺も行く」

「へ? え、でも」

「いいから。俺も、交番に用事があるんだ」

「……」


交番に用事?

一瞬フリーズしている間に、勇運くんはカバンを取りに、自分の席に行ってしまう。どうやら、本当に交番に行くみたい。

確かに、一人より二人の方が心強いけど……。