お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「一時はどうなるかと思ったけど。本当に、もう大丈夫みたいだな」


その時の勇運くんは、とっても穏やか。優しい笑みに、優しい瞳。教室で見る彼とは、雰囲気が違っている。

だけど「それにしても」と言ったあと。
端正な顔が、少しづつ歪んだ。


「”アイツ”に熱い視線を送っておきながら、俺に、あんな事を言うんだもんな」


――勇運くんのおかげで、私は大丈夫になれた


「はぁ、気に入らねー」


ムッスリ顔の勇運くんは、今度は私の頬に手を伸ばす。

そして、みよ〜んと伸ばして……、