お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「もう、大丈夫」

「……そうかよ」


ホッと安堵の息をつくように、勇運くんは分かりやすく肩を下げた。真剣な表情は消え、今では笑みが浮かんでいる。

勇運くん、優しいなぁ。

コケそうになった所を助けてくれたし、吐きそうな私を保健室まで運んでくれた。

今日は、お世話になりっぱなしだ。


「助けてくれて、ありがとう。勇運くんのおかげで……私は、大丈夫になれたよ」

「!」


目を開いた勇運くんが「っ、そーかよ」と頬をぽんっと染めて、顔を下げた。

その反応が可愛くて……誰かとソックリで。私の顔が、自然とほころぶ。

あぁ、そうか。あの人は、


――今度は、こけないようにね


「お巡り、さん……――スー」

「……寝た」


まさか寝るとは思わなかったらしい。勇運くんは呆れた顔で、私の髪をくしゃりと撫
でた。