「おい、病人ほったらかして随分だな、兄貴」
「勇運……今くらい、冬音ちゃんを独占させてくれたっていいでしょ。どうせ僕が来る前は、二人でラブラ、」
「わー! 守人さん!!」
パコッと、守人さんの口を手で押さえる。
すると、やっと泣くのを止めた夏海が「あれ……?」と、守人さんを指さした。
「その人……まさか、おまわりさん⁉」
「気づくの遅」
「夏海、今さら⁉」
私と勇運くんのツッコミをスルーして。夏海は、守人さんの元へ近づく。
「あ、夏海。ちょっと待って、」
守人さんは子供が嫌いだから――と思って夏海を止めようとした。
だけど、パシッと。勇運くんが、近づいた私の腕を掴む。
「勇運くん……?」
「いいから、そのまま」
「でも……」
守人さん、大丈夫かな?
勇運くんも、夏海と会った時は顔面蒼白で、息も絶え絶えになっていた。守人さんは……どうなんだろう。



