お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する


「ありがとう……っ。勇運くん、ごめんねっ」

「なんで謝るんだよ、違うだろ。俺がやりたいようにやってただけなんだから」

「それでも、私は……っ」



その時だった。



「冬音ちゃん! 勇運!!」



守人さんの手によって、私はがれきから引きはがされる。

勇運くん――と伸ばした手は、無情にも空を掴むのみで。いくら叫んでも、あの温かな手に届かない。

そんな中、



「ありがとうな、冬音」



そう言って柔らかく笑う勇運くんが、遠くに写った。




「ゆ、勇運くん!」



いやだ、守人さん離して。

勇運くん一人だけ置いて、逃げたくない!


いつだって私を守ってくれた優しい彼を、私が守ってあげられないなんて。そんなの辛すぎるよ、