お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する


「ねーちゃん、交番!」

「あ、本当だね」



見ると、柴さんと守人さんが、何か書類を持って話している。

いま勤務してるって事は……今朝は、もう交代済みだったって事か。



「「こんにちはー!」」



夏海とお友達が、声を揃えて挨拶をする。その声に、守人さんと柴さんが二人揃って顔を上げ、こちらを見た。

そして私たちに向かって、挨拶のため手を上げた、



その時だった。



ガシャアァン――!!



「きゃあ⁉」

「冬音!」



ドンッ


大きな音と、私を呼ぶ勇運くんの声。

私は片方の手で繋いでいた夏海を、とっさに抱きしめていたらしく。



「お、おねーちゃん……?」



大きな音に体を震わせる夏海と。砂埃が舞う中、目が合った。