お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「あ……、ううん。何でもない」



守人さんって最近元気ない?と、聞くのは違う気がして。

だけどやっぱり、気になってしまって。



――あなたと話す時の一葉は、元気そうですね



柴さんのあの言葉の意味を、どうしても知りたいと。

そんな事を、思ったのだった。







そして帰り道。

強風により、私の髪の毛がフワリと風に舞い、そして勇運くんの顔に被さった。



「わ、ごめん。勇運くん!」

「ん……、いーけど」

「は、はは……」



今日は、家庭教師の日。

なので私の家で勉強するべく、私と勇運くんは共に帰路についていた。



「試験まで、一か月切ったな」

「は、早すぎるよ~……」

「でも最近は調子いいだろ? 苦手な分野、確実に潰せてると思うぞ」

「そ、そうかな。ありがとうっ」



私の将来のかかった試験は、もう来月。

だからクリスマスだとか、お正月だとか。それら行事を、楽しんでいる暇はない。だって、その試験で、全てが決まるのだから――