お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する



「でも、あと少しで受験も終わりだから。その時は、何か打ち上げしようか。三人で」

「え、あ……ハイ」



三人――というところに、守人さんの私に対する気遣いを感じた。

私と二人だと、どうしても私が遠慮しちゃうから。だから二人きりにならないように勇運くんも、って……。


すると、飾り付けを諦めた柴さんが戻って来る。



「打ち上げですか。私まで誘ってもらってすみません」

「え」
「ん?」


「ちなみに、私はパスタが好きです」

「……」
「あはは……」



言いながら、脚立をたたむ柴さん。

その横を、守人さんが「じゃあ四人ってことで」と、苦笑を浮かべながら交番の中へ入って行った。



「もしかして”三人”って……私じゃなくて、勇運くんでしたか?」

「あ、あはは……」



天然な柴さんに、愛想笑いを浮かべた時。

柴さんが「しかし」と。交番の奥へ消えた守人さんを、チラリと見る。