お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する



「私が好きっていったら、どうしますか?」



口にした後。観覧車の中は、しんと静まり返ったまま。

そりゃそうだ、だって守人さんは寝ているのだから。

と、思っていたのに――



「冬音ちゃん」

「っ⁉」



返ってこないはずの声が聞こえて……

心臓が、止まるかと思った。



「……え?」

「……」



見ると、守人さんは目を開けていた。まどろんでいない所を見ると、どうやら「たった今起きた」わけではないらしい。



ということは……

さっきの私の言葉を、聞いて――?



バクバクする心臓に、手を乗せる。グッと、押さえつけるように。「静まれ静まれ」と、心臓に命令した。

だけど心臓を押さえると、自分の乱れた拍動を余計に感じてしまって……さらに混乱する。