お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する


――三石が好きだ。お前を守りたい

――”たまたま”ってことで。このまま口、当たんないかな

――”俺”にキスされたから、嫌じゃなかったの?



勇運くんは、私にとって、いつも「助けてくれるヒーロー」みたいな存在で。とても頼りになる、優しい人だ。

たぶん、それだけ。


それだけ……だよね?



「……」

「冬音ちゃん」

「え、ひゃあっ」



気づくと、目の前にウサギのぬいぐるみがあった。片方の耳が垂れ下がった、可愛い白いうさぎだ。



「わ、かわいいっ。どうしたんですか、これ?」

「冬音ちゃんがお土産を買ってる間にね。可愛いから、つい買っちゃった」

「ふふ。守人さん、うさぎが好きなんですね。意外です」

「僕はウサギ好きだよ? でも、そのウサギは僕のじゃない。冬音ちゃんに渡そうと思って買ったんだ」

「え……?」