今日、守人さんは、ずっと私の事を考えてくれている。私がどうしたら楽しむか、笑ってくれるか。きっと、今だって考えてくれてるはずだ。
その時間は、私にとって幸せすぎる時間で……。初めて会った日から始まった小さな恋を、さらに加速させたように思う。
だけど、
「……」
いま塞がっている私の口は、お化け屋敷の中で、咄嗟に勇運くんの名前を呼んだ。
隣に守人さんがいたのに。
誰よりも近くに、私の好きな人がいたのに。
……そう言えば。
前も、こんな事があった。
あれは確か、勇運くんとキスをした時。
――勇運くんだから、大丈夫
勇運とたまたまキスしちゃった時。
何度も謝る勇運くんに、私はそう言った。なぜ自分があんな事を言ったのか、理由は分からない。
私にとって、勇運くんは……
どんな存在なんだろう?



