お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する


「ここの観覧車、すごく大きくて高い所まで行くから、きっといい景色が見られると思う。大きい分、乗ってる時間も長いだろうし――

観覧車の中で少し休憩したら、ゆっくり帰ろう」

「……はい」



空を見れば、太陽の色が次第に変化していた。時間は、午後四時。そろそろ夕日に変わり始める頃だ。



「二名で」



観覧車のスタッフさんに言って、まず守人さん。次に私が乗る。

その時。観覧車の中から、さりげなく手を伸ばしてくれた守人さんに、胸が温かくなった。